大阪アーツカウンシル 第7回大阪芸術文化交流シンポジウム「どうする!?これからの大阪の文化芸術! 次世代の視点から

【シンポジウムの御礼と振り返り、そしてこれからの課題】
シンポジウムにご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!(質疑応答では、驚くことに全員が私の知り合いであり、土師ノ里にご縁のある方々でした!)
そしてアーツカウンシルの皆さまに心より感謝申し上げます!今回のシンポジウムの企画・調整に加え、インタビュー調査など膨大な作業を担ってくださったことに、深く御礼申し上げます。現場の声を拾い、それを共有する機会をいただけたことは、非常に貴重な経験でした。

今回のシンポジウムでは、助成金や資金調達に関する議論が多く交わされたのが印象的でした。その背景には、アーツカウンシルの方々が私たちの活動を支援したいと考えている一方で、助成を行うためには大阪市に対し明確な理由を提示する必要があり、その狭間で葛藤している状況があると感じました。

資金を得るためには、活動の可視化が求められます。しかし、その可視化には時間と労力がかかるため、地域に支えられながらも一人で運営している私のような立場にとっては、大きな課題です。

カメラ撮影、編集、ライティング、資料・企画書作成、メール対応、アーカイブ作成、ポートフォリオやウェブサイトの更新、レビュー依頼、関係各所との調整…。これらをすべて一人でこなすのは容易ではありません。私はトリプルワークをしているため、時間が常に不足しており、この状況をどう改善できるのか、改めて考えさせられました。

そんな中、シンポジウム終了後、土師ノ里にご縁のある方々が「解決策を考えるために、お茶会をしよう」と声をかけてくれました。課題を共有し、一緒に考えられる場があること、そして気にかけてくれる人がいることに、心から感謝しています。

また、今回のシンポジウムを通じて、改めて芸術や文化の役割について考えさせられました。私を含むアート関係者は、「アートは必要なもの」という前提で活動しています。しかし、関心のない人にとっては、アートは消費的なコンテンツとして捉えられたり、利益を生むものや課題解決のツールと見なされることもあります。

では、本来のアートの価値をどのように伝え、理解してもらうのか。そのための対話の場を今後さらに開いていく必要があると感じました。私たちの活動の意義を明確な言葉で伝え、どのように関わってもらいたいのかを示すことが重要です。

今回のシンポジウムを経て、私が考えているアクションは以下の通りです。

①第三者に語ってもらうことで、活動の意義を客観的に伝える仕組みをつくる。

②場の影響をウェルビーイングの視点から捉え、定量化を試みる。

③展示やイベントを企画する際、その意義を明確な言葉で伝える。

もし他にも良いアイデアがあれば、ぜひ教えてください。

まとまりのない文章になってしまいましたが、アーティストとして活動しやすい環境をつくるためには、サバイバルしていく力が必要です。このシンポジウムが、関わった皆さんにとって次のアクションへの一歩となれば嬉しく思います。

共に考え、共に挑戦していきましょう。そして、もし可能な範囲で、私とデラハジリ、そして土師ノ里エリアをサポートしていただけたら幸いです。私も、何かの形でお返しできればと思っています。より良い循環を、一緒につくっていきましょう。