Katsurao AIR 2025 Youth Program
20250903
福島県葛尾村にて実施されているアーティスト・イン・レジデンス事業「Katsurao AIR」 @katsuraocollective に、昨日より参加しています。9月20日(土)~23日(火・祝)には、村内にて 「Katsurao AIR 2025 Youth Program 活動報告会」 が開催されます。会場の詳細は、後日あらためてお知らせします。ぜひお越しくださいませ!
Katsurao AIR 2025 Youth Program 活動報告会が始まりました!
私の報告会場は、葛尾村復興交流館「あぜりあ」館内です。明日22日(月)は休館日のため、あぜりあ館での会場のみお休みとなります。よろしくお願いします!
以下、展示中のテキストを掲載します。
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[葛尾村での16日間]
私は葛尾村にアーティストが滞在し、リサーチや制作を行う Katsurao AIR(カツラオエアー) に参加しました。
9月2日から村に滞在し、途中で大阪に戻る期間もありましたが、合計16日間、村でリサーチや制作に取り組みました。
滞在中は主に次の二つのことに取り組みました。
1.川をせき止めて作られた「プールびらき」の写真や記録を手がかりに、当時の様子をたどること
2.身近な植物から顔料と絵の具を生み出すこと
葛尾村復興交流館あぜりあ館内では、滞在中の活動の様子を展示しています。ぜひ展示で、その過程をご覧ください。
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① 川をせき止めてのプールびらき
葛尾村郷土文化保存伝習館には、川をせき止めて作られた「プール開き」の写真や記録が展示されていました。訪れた人たちがその資料を囲み、「おもしろい」とお話をする様子が心に残りました。また、別の機会には、「あの写真が好きなんです」と話してくださる方もいました。
この体験をきっかけに、この写真がもつ何かをそっと ひもときたいと思い、当時を知る方々にお話をうかがいました。語られた記憶のなかで、生活の断片が重なり合い、静かに立ち上がってくるのを感じました。
そして、失われつつあるもの、これから大切にしていきたいもの。折り重なっていく複雑なその感覚をつかんでいくために、立体作品のような、アートブックのような小さな作品をつくりました。
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② 滞在とリサーチからの試み
今回の滞在では、外部の人間が村の人たちに話を聞くことについて、考えさせられる場面もありました。お話を伺った方々は皆さん快く応じてくださいましたが、問いを重ねすぎなくても、記憶を語ってもらうことが、時に負担になることもあるのではないか、と感じたのです。
一方で、滞在のあいだに「一緒に手を動かす時間」の中で自然に言葉が生まれることの大切さを実感しました。共同作業のなかで、結果として語りが立ち上がってくる。そのこと自体に意味があるのではないか、と考えました。
そこで今回は、「雑草など身近な植物から顔料と絵の具を生み出す試み」を行い、その過程を形にしました。
この方法は、将来的に絵の具づくりのワークショップとして広げていくこともできますし、誰かが引き継いで続けていくことも可能です。これからの時間に向けて開かれた、ささやかな先行研究のような試みです。
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@katsuraocollective
【Katsurao AIR 2025 Youth Program】
福島県双葉郡葛尾(かつらお)村にアーティストやクリエイターが滞在し、リサーチや制作を行うKatsurao AIR(カツラオエアー)。制作過程を公開するオープンスタジオ形式にて活動を報告いたします。
〈Katsurao AIR 2025 Youth Program 活動報告会〉
日時:
2025年9月20日(土)-23日(火・祝)10:00-16:00
会場:
葛尾村復興交流館あぜりあ 館内/蔵(葛尾村落合落合20-1)
葛尾村立葛尾中学校休校中校舎(葛尾村落合菅ノ又14-2)
Cafeしずく(葛尾村野川中島256-1)
葛尾村復興交流館あぜりあ館内の展示は、休館日となる22日(月)にはご覧いただけません。
葛尾村立葛尾中学校休校中校舎へは、Google mapで「Katsurao Collective事務局」にてご検索ください。
アーティスト:
齊藤美帆 下浦萌香 杉山仁彦 松本実季
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