こんにちは、清島アパートです。~2025~
【トークイベント「こんにちは、清島アパートです。〜2025〜」を終えて とりとめのない感想】
6月8日、別府・カトリック別府教会で開催されたトークイベント「こんにちは、清島アパートです。〜2025〜」に登壇しました。
このイベントは、今年度、清島アパートに入居したアーティストたちが、それぞれの活動や関心について紹介する場として企画されたものです。私もその一人として、自身の制作について簡単にお話しさせていただきました。
当日は予想を上回る来場があり、急遽、椅子を追加したり、資料が一時的に足りなくなったりと、少し慌ただしい場面もありましたが、それだけ多くの関心が寄せられていることを実感する、熱のある時間となりました。(しかも、メディア関係者も4社いらしていました!)
プレゼンテーションは1人7分という限られた時間でしたが、自分がどのような関心を持ち、どのような姿勢で制作に向き合っているかが少しでも伝わればと思いながら話しました。
丁寧に企画・運営を担ってくださったBEPPU PROJECTの村田さん、久保さん、そして聞き手を務めてくださった代表の中村さんに、心より感謝いたします!とても良いトークイベントでした!
イベント後は、登壇アーティストやBEPPU PROJECT、勝さんご夫妻と打ち上げへ。その後、なおさんとともに、勝さんご夫妻とゆっくりお話しする時間がありました。
別府で長くアートに関わってこられたお二人から、これまでの経験や土地に対する思い、表には出にくい葛藤などを伺うことができ、とても貴重な時間となりました。現状や問題意識についても共通点が多く、考えている方向性が近いことを実感できたのも、嬉しいことでした!
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トークを終え、いろいろな方とお話しする中で、改めて考えたことをここに記しておきます↓↓↓
清島アパートでの暮らしはまだ2ヶ月ほどですが、その短い期間の中でも、地域の方々が日々さりげなく声をかけてくださったり、生活の中で助けてくださったりと、自然なかたちで関係が育まれていることを実感しています。こうしたアートの根づき方をしている場所は、決して多くはないように思います。
その一方で、活動がどのように受け止められ、どのように記録されていくのかという点には、まだ多くの課題も感じています。(そもそも清島アパートに関する資料が体系的に残っておらず、情報も散逸しているのが現状です!😳)
発表の機会があったとしても、批評や記録といった視点が伴わなければ、表現は内側で閉じがちになり、課題も見えにくくなってしまいます。外からのまなざしや言葉が介在しない状態では、活動は次第に孤立し、持続する力も弱まっていくと感じます。
誰かが見て、記録し、言葉にしていくそのプロセスを、発表の機会とあわせて少しずつ取り入れていくこと。その仕組みを、清島アパートでも自分たちの足元から整えていく必要があると、改めて思いました。
これは、大阪・藤井寺で私が運営しているスペース「デラハジリ」でも日々感じていることです。表現するだけでなく、それがどのように読み解かれ、誰にどう届き、どのように次へと手渡されていくのか。その流れを想像しながら、場を育てていくことの大切さを考え続けています。
今回のトークイベントで得られた気づきや対話を、今後の活動の中で活かしていけたらと思います。
別府という場所で、そして土師ノ里との関わりの中で見えてくることに、丁寧に向き合っていきたいです!
2.3枚目写真撮影 : ちゅーりん @arisa.nakabayashi
4.5枚目写真撮影:山本さん
清島アパートのトークイベント『こんにちは、清島アパートです。~2025~』について、今日新聞で取り上げていただきました。下浦の制作や別府での展開についてもご紹介いただき、ありがとうございます!
「清島アパート」トークイベント
今日新聞 2025年6月10日
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